至福のとき
チャン・イーモウ監督作品です。
『あの子を探して』『初恋のきた道』につづくしあわせ3部作だそうです。
至福のとき チャオ・ベンシャン チャン・イーモウ ドン・ジエ フー・ピアオ by G-Tools |
チャン・イーモウ監督はチェン・カイコー監督作品のような華やかさはとは違った趣があります。
中国の山奥だったり、田舎だったり、そしてこの作品では近代化の進んでいる都会なのですが、
目の見えない、かわいそうな境遇の少女と工場が閉鎖していまい、失業中の50代の一人モノの
叔父さんとその工場仲間。
社会的に弱い立場なのだけど、心のふれあいの中からお互いに何かを得ていく・・という
人間味のある作品でした。
「お金さえあったら・・」というせりふがでてくるのですが、これは中国がおかれている状況を
よく映し出していました。
最後のシーン
少女は継母の家にいたころよりもずっと活き活きしてました。
生き抜いていくわ!という面持ちのように取れました。
人の情が絡み合って後に暖かい切なさが込み上げてきました。
地味ですがすばらしい作品です。