血と骨
日本アカデミー大賞で話題になった作品もレンタルで出てきたので楽しみです。
数作品、チェックしてしています。
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血と骨
あのキレイな鈴木京香の老婆姿が強烈でした。
ビートたけしの演じる主人公、金俊平は圧巻でした。
「菊次郎の夏」を撮った人と同じとは思えないです。
20数年前の漫才ブームで「コマネチ」ねたをやっていた、あのお笑い芸人さん、
いくつの顔を持っているのでしょう。
底知れぬ人です。
脇を固めていた、俊平の息子正雄役の新井浩文。
鈴木京香演じる李英姫を静かに思いつづける、高信義ふんする重松豊。
力のある、味のある俳優さんばかりです。国村隼さんもです。
トミーズ雅さんも出ていました。
R15指定作品なので、子どもには見せたくない、暴力シーン・性描写が多く、
激しいのですが、そこに主人公の人間性が映し出されているように感じました。
大正時代の青年期に韓国(朝鮮)から大阪に移民としてやってきた、在日の人々の
暮らしぶりなども見て取れたと思います。
最後までグッと見てしまっていたので、見終わって、疲れる・・とは違う
何か言いようのない深い澱みが迫ってきて、キツイ作品だなぁと思いました。
映画とはいろんなジャンルが楽しめますが、
時として、芸術のような作品にあたることもあります。
血と骨もそんな感じでした。
音楽もとてもステキでした。日本映画にはなくてはならない、岩代太郎さんです。
繊細な悲哀に満ちたメロディーも胸にきます。
最近では、キム・ギドク監督作品「春夏秋冬そして春」と同じような思いがありました。
鳥肌が立つような、そんな作品でした。